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「人間として、していいことと、悪いことが、 あの歳になって、まだ解らへんやなんて 奈津美のこと利用するだけ利用した悪い奴にはきっと何時の日か ばちが当たるに決まったる」と、 高校の時からの友人純子から、そう言われるまでも無く、 かっての恋人健吾からの今回のあまりにも無情な仕打ちに 改めて、強い憤りを感じ、ぼろぼろに傷ついてもいる奈津美であった 「奈津美、オレが悪かったんや・・」 と、奈津美の住んでいる地方の町の秋祭りのあった日の晩に 奈津美の一人住むアパートに訪ねてきて、しおらしくそう呟いた かっての恋人で、今は隣町に住む健吾の言葉を 鵜呑みにした訳ではなかったし、許している訳でもなかったが 久しぶりの健吾を追い返すこともせず 部屋に通したのは、まだ健吾への思いが吹っ切れていないからでも あったし、40も半ばを過ぎた女が一人住む寂しさからでもあった 「あの時は本当に悪かったな、 オレにはあんな雅代よよりも、奈津美のほうが本当はええんやで 別れてみて、はじめてわかったんや 奈津美に逢いとおて、恥を忍んでここに来たんやで」 と、熱っぽく語る健吾の言葉に、かって自分を捨てて他の女性に走った 健吾への不信感も拭いきれてはいず、そんな調子のいい言葉に 騙されてたまるかの思いもあるにはあったが、 お茶を運んできた奈津美の腕を掴み自分のほうに引き寄せて 唇を重ねてきた健吾を、そんなに抵抗もせずに受けいれたのは、 かって愛した健吾への思いが、未だに吹っ切れていないせいでもあった そんな健吾との、久しぶりの熱い一夜に、激しく燃え、 かって愛した健吾の肌に、ぼろぼろになるほどすがりつき、 身心ともに酔いしれてしまったのも確かなことであった 「奈津美がよければ、オレ、ここに帰ってきたいんや 嘘やと思うかもしれんけど、今度は本気やで」と 翌朝、神妙な顔で健吾から、そう言われて、 半信半疑な思いもあるにはあったが、 今度こそ幸せになりたいと本気で願う奈津美でもあった 「奈津美、女の子はね、好きな人と所帯を持って幸せに暮らすのが一番 ええことなんよ」と言い続けていた母が、奈津美のまだ若い頃に 病気で他界し、続けて父親も失い、 家族で一緒に住んでいた町営住宅を出て、 今のアパートに移り住んで、もう20年もの月日が流れた 「もう、そこへは帰れない」と、健吾からの思っても無かった 無情なメールが届いたのは 二人の生活が一ヶ月ほど続いた日の夜遅くの事であった 今度こそ絶対幸せになれると信じてやまなかった奈津美に 健吾からの、突然で、余りにもむごい、冷淡な仕打ち そんな二回もの裏切りに、ようやく健吾の真意に気付き 自分は利用されただけなのだということを、 改めて思い知った奈津美であった 悔しくて、哀しくて、食事さえ摂れないほどに傷ついた奈津美の事を あれこれ心配してくれた、親友純子の口から聞いたのは 健吾が、ケンカ別れになっていた雅代を追って東京へ行ってしまったという 哀しい事実であった 「滑稽やね、私って、騙されて、騙されて、 それでも健吾を信じようとしてたやなんて」と、 誰に言うとも無く呟きながら、こんなことに負けてたまるか、 こんなことで流す涙なんて無いと、 以前より少し強くなっている自分を感じた奈津美の46歳の秋であった 苦しいから 哀しいから 人は強くなるのかもしれない むごい仕打ちにおののき 許せない裏切りに耐えて 人は強くなるのかもしれない またまた、安っぽいもの書いてみました・・・ ♪シングルアゲイン・・・中森明菜(歌姫2より) |
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こんばんは! |
しじみ 2008/10/14 20:54 |
♪しじみさん♪ |
みみ 2008/10/15 08:32 |
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麻鈴 2008/10/17 00:51 |
♪麻鈴さん |
みみ 2008/10/17 09:42 |
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