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きっかけが、なんであれ、男と女が巡りあい そこに、一つの物語が始まったのは ごくごく自然の成り行きだったといえるだろう 40歳も半ばをすぎた田崎順治が、やはり40代で、 未婚の山田有紀子の存在を知ったのは 2年前にはじめたブログでの交流がきっかけであった ☆彡.。.:*・☆彡.。.:*・☆彡.。.:*・☆彡.。.:*・☆彡. 親の経営する大規模な酒店の長男として生まれた順治は、 大学を出た後もどこへ就職をするでも無し、かといって、 家業の手伝いもするでなし、趣味のママチュア無線の交信やら、 好きな音楽を聴いたり、アニメや雑誌を読み漁る生活に・・ 現を抜かしていたといっても過言ではない 勿論、親の経済力をあてにしての事ではあったが・・ 40代も半ばになって、働こうともしない、ましてや結婚さえ望めない順治に 両親はとっくの昔に見切りをつけて、酒屋の後継は順治の弟に譲った それでも、「順ちゃん、結婚だけはしなくちゃね」と 順治を溺愛してやまなっかった母親の澄子は 八方に手を尽くして、順治の結婚相手を探しに奔走したが、 縁談が上手くまとまることも無く、気がつけば 40代も半ばになってしまっていた 勿論、順治に異性への興味や感心が無かった訳ではない それどころか、叶わぬ夢と思えば思うほど 女性への並々ならぬ思いは、大きく深く順治の心の奥へ 浸透していったのも事実である 店の後を継いだ弟の圭吾のような明るさも、ルックスの良さも無く うちに篭ってしまいがちな性格は、順治の外見をよりいっそう暗くしていた ☆彡.。.:*・☆彡.。.:*・☆彡.。.:*・☆彡.。.:*・☆彡. そんな中、有紀子との、バーチャルな世界での交流がスタートした 大学の文学部をでたという才女有紀子の 知性溢れるブログに惹きつけられ 夢中になってネット交流を続けてきた 面と向かえば、女性との会話など、ままならない順治にも、 顔の見えないぶんだけ、安心感もあり、はたまた大胆にもなれる そんな世界でもあった 時には面白おかしくユーモア溢れるブログを書いたり、 時には卒業論文まがいの難しい論調のブログで、 自分の知性を誇示したのも 他の誰でもない有紀子に気に入ってもらいたい一心からでもあった そんな水を得た魚のようになって続けてきたブログでのやり取り 交流を続けるうちに、有紀子の陽気でチャーミングな人となりにも 接することができ、様々な人生観にも触れてきて、 有紀子への思いをますます募らせていった順治であった ☆彡.。.:*・☆彡.。.:*・☆彡.。.:*・☆彡.。.:*・☆彡 ブログでのやり取りが2年近くも続いたある日 順治は思い切った行動に出た もうほとんど不可能と思っていた女性との交際が ブログを通じて今行われている それも自分には、もったいないほどの才女で、チャーミングな有紀子である ここで、この有紀子を手放してしまったら、 一生、自分には女性との縁は無いであろう 何とか有紀子を自分だけのものにしたい そんな思いから、生まれてはじめての思い切った行動に出たのであった 有紀子に嫌われたらどうしようという、不安な思いもあるにはあったが どきどきしながらも、そんな思いを、打ち明けた自分に 二つ返事で有紀子が応じてくれた時の 天にも昇る思いは今も忘れていない だが、それが、最初で最後の幸せな瞬間だったに他ならなかった ☆彡.。.:*・☆彡.。.:*・☆彡.。.:*・☆彡.。.:*・☆彡. バーチャルな世界だからこそ上手くいっていたともいえる二人の関係 はじめて二人で、現実に向き合った日の、 二人で、それぞれ感じたそれなりの絶望感 お互いに抱いてきたイメージがもろくも崩れた瞬間でもあったし 外見だけでなく、性格的にも 相容れないものがあることを、敏感に嗅ぎ取った二人だった ともいえるだろう 順治がそうであったように、40代も後半にさしかかった有紀子も 両親との何不自由無い暮らしの中で、我がままな性格を改めるでもなく のうのうと生きてきた一人であった 欲しいものが右から左に得られる環境で 他人を思い遣る暖かいハートさえも欠落していたのかもしれない 他人との協調はなんら必要としないバーチャルな世界でしか生きられない 人間の一人だったといっても全くの嘘でもない そんな有紀子でもあった 一緒に入った喫茶店で、気まずい空気と虚しい時間だけが 刻々と過ぎていった 会話らしい会話もなく、気まずい思いを払拭しようと、なんとか会話の 糸口を探そうとする順治に 「もう、帰らせていただいていいわね」と 冷ややかな声を残して、有紀子が店を出て行った ☆彡.。.:*・☆彡.。.:*・☆彡.。.:*・☆彡.。.:*・☆彡. 自分の追い求めていたものは一体なんだったのだろう あれこれと想像だけをたくましくしていた夢物語は 脆くも、砂の城のように崩れてしまった 虚しくて、腹立たしくて、仕方がなかった 見る事も叶わぬ、バーチャルな世界に ただただ溺れてしまっていた自分が無性に 腹立たしくて、有紀子の去った喫茶店の中で まんじりともできずに座り続けていた もうブログは書けないだろう、いや書かないだろうと 順治ははっきりと、そう思った 明日からは仕事も探そう もう過去の自分にはきっぱりと、さよならをしよう やっと前向きにそう思えるようになった順次でもあった 今回も拙い小説風を読んで頂いてありがとうございました ♪バラード・・・石井明美 |
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| タイトル (本文) | ブログ名/日時 |
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| 内 容 | ニックネーム/日時 |
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みみさん、こんばんは♪ |
マーメイド 2008/09/07 20:49 |
♪マーメイドさん♪ |
みみ 2008/09/07 21:01 |
こんばんは(^_^) |
ウメ 2008/09/07 23:21 |
♪ウメさん♪ |
みみ 2008/09/08 00:12 |
お金もヒマもある男性なら普通は、ブログでなくてもその道で修行に励むはずなんですが… |
たそがれ 2008/09/08 09:32 |
ブログから生まれる恋もあるでしょうね〜♪♪ |
ぽぽ 2008/09/08 10:07 |
これはありそうな話ですね〜 凄くリアルです。 |
ミー太郎 URL 2008/09/08 11:15 |
♪たそがれさん |
みみ 2008/09/10 00:29 |
♪ぽぽさん |
みみ 2008/09/10 00:42 |
♪ミー太郎さん |
みみ 2008/09/10 01:17 |
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